■□　王道通信　□■　Vol.35

私の実家の近所に８６歳になるＦさんというおばあちゃんが住んでいます。
いまでも毎日、きちんとお化粧をして、お召し物もおしゃれ。
背筋をピンと伸ばして、明るく笑顔で挨拶してくれます。とても８０代には見えません。

旅行が大好きで、来週、北海道へ行くそうですし、近いうちにスイスのチューリッヒの街を見てみたいとも言っていました。

他にも、カラオケや舞踊、ボランティアなど趣味は多彩。
少し耳が遠いほかは、どこも悪いところはなく、病院へ行くと、健康だからこないでくれといわれたこともあるそうです。

このＦさん、実は３０年以上前に自宅を増築し、２階にアパート２室を持っているのです。

当初はローンもあったようですが、かなり前に返済しおわり、それからずっと空室なし。
いまでも毎月１０万円弱の家賃が入ってきます。

土地は借地だったのですが今年、底地を買い取って所有権にしました。
地主が相続の関係で国に物納し、国から地代を払ってくれといってきたので、高すぎると文句を言ったら「それなら買い取ってはどうか」と言われたのだそうです。

そこで、担当の役所へ３回ほど足を運び、自分一人ですべて手続きをすませたとか。

再婚したご主人を早くに亡くし、その前の結婚も職業軍人だったご主人が硫黄島（！）で戦死し、血のつながった子供はいらっしゃらないのですが、「一人でも全然、寂しくなんてありませんよ。夜寝るときはこのまま目が覚めなければ良いなと思い、朝目が覚めたらまた今日も１日楽しもうと思っているんです」とおっしゃいます。

一人で生活するのが難しくなったら、親戚などに迷惑をかけないよう、土地が所有権になった自宅を売却し、老人ホームへ移る計画で、自分であちこち見学にも行っています。

まさに、自立した人生、自立した老後を送っているＦさん。
アパートがその大きな支えになっているのは間違いありません。

利回りがどうとか、キャッシュフローがどうとか、Ｆさんはきっと知らないでしょうが、不動産投資の偉大な先輩として我々にいろいろなことを教えてくれています。

2...会員インタビュー（2）

今回の会員インタビューは、ご主人が相続した土地にアパートを計画中のＴさん（女性）です。

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Q：なぜ、不動産投資を始めたのですか？
- 最初は、夫の転勤で自分の家を貸したことから始まりました。
  賃料が入ったので、それを税務署に申告に行った時に、「あ、こんなことも経費で認められるの？こんなことも経費で認められるの？」って、そういう驚きがあって、不動産投資というのは、すごくいい投資だということに気付いたのです。
  実は私の知り合いでも、ご主人の転勤で自宅を貸した人はいるのですが、面倒くさくて税金の申告をしないケースも多く、そうすると不動産投資を理解できないままのようです。
Q：「オンリーワン勉強会」に入ったきっかけは？
- 白岩さんのセミナーに行って、土地から仕入れて自分でアパートを建てるという話を聞いて、そういうやり方があるんだと関心を持ちました。
  実は、自宅をあるハウスメーカーで建てたんですけれども、結局そのハウスメーカーは統合して今はないし、建ててもらった工務店はもうつぶれてしまって、何かアクシデントがあった時に、どこに連絡していいかわからない。
  そうなると、今は自分の家だから我慢できるけれども、アパートだと入居者がいて、管理がしやすいようにするには、自分で建てるのが一番だと思ったんですね。
  それで、この勉強会に入りました。
Q：いま、１０数室のアパートを建てていらっしゃいますが、どういう点にこだわっていますか？
- 夫が相続した土地に建てているのですが、やはり不動産でも車でも、女性の意見が重要ではないでしょうか。
  そこで、王道チームのみなさんに相談しながら、女性が住みやすく、好印象を持ってもらえるようなアパートを目指しています。
Q：今後の計画について教えてください。
- まずは、いま建てているアパートを成功させるのが最優先ですね。
  もちろん、それである程度勉強ができたら、次に進みたいなと思っています。
Q：女性、特に主婦の方に、アドバイスをお願いします。
- 家計というのは１ヶ月単位で回っており、毎月賃料が入ってくるアパートなどの不動産投資はぴったりです。
  それに、不動産投資というのは、年収を買うことでもあるんです。
  年収を上げたいと思うのだったら、変な資格とかを取るよりも不動産投資をしたほうが、１年間に１００万円、２００万円すぐに年収が上がります。
  不動産投資を勉強する価値はすごくあると思います。

編集後記

今週、たまたま静岡へ行く機会があったのですが、新幹線にしろＪＲの在来線にしろ、車窓からは有名企業の工場や事務所が次々、目に飛び込んできました。

タクシーの運転手も、「静岡はとにかく人手が足りないからね。
求人倍率はいつも高くて、仕事なんてすぐ見つかるよ」といっていました。

ひと口に地方といっても、全然状況が違います。
格差社会は、地域の間にもみられる現象ですね。（古井）

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目次

1...専業大家の独り言・白岩貢

2...会員インタビュー（2）

編集後記

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1...専業大家の独り言・白岩貢

2...会員インタビュー（2）

編集後記

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